コーチングについて ゴール設定

今日から人生を変えるゴール設定の秘訣

2022年6月16日

まだゴール設定ができていない人
「コーチングは、まずはゴール設定がとても重要と聞くけど、なかなかうまく設定できない。ゴール設定のポイントなどについて教えてほしいです。」

こんな悩みを持っていませんか。

この記事では、ゴール設定の秘訣について紹介します。

本記事を動画で見たい場合はこちらをチェックしてみて下さい⬇️

①あなたが「やりたいと思うこと」の価値観はどこからきているのか?

前回の記事では、やりたい事をとにかく書き出してみるという事で「やりたい事リスト100を書き出す」ワークをご紹介しました。

「自分自身の中にある本音のWant toと向き合う」ことは、自分の中でエネルギーを出していく作業なので、日々やって頂きたと思います。

前回の記事では、このワークをする際の制約・条件はあえて付けませんでした。

行きたいところに行くとか、食べたいものを食べるとかの、抽象度が低いものでも良いとお伝えしました。

「自分一人の利益でもいいのですか?」という問い合わせもいただきましたが、それでも良いです。とにかくやりたい事を何でも出してみて下さい。

「一生かけてやりたい事は100では足りない」という方もいると思うので、その場合は200でも300でもどんどん書き出してみて下さい。

このワークをしている時間は、自分自身の人生において「一体何をしていくんだろう?」という事を考えるすごく貴重な時間になるので、ぜひやり続けて頂きたいと思います。

今回はこういったことをベースに記事を読み進めてみて下さい。

まず、やりたい事をリストを眺めて「この価値観はどこから来たのか」という事を考えてみて下さい。

例えば自分の場合は、やりたいことリストに「エジプトのピラミッドを直接見に行く」と言うものがあります。

ここで「なぜピラミッドが見たいと思ったのか?」と考えてみるのです。

ピラミットは写真や映像でしか見たことがないので実際の体感はないのですが、相当大きい建造物です。

「何千年も前に、本当にこれだけのものを作ったのか」など、巨大なピラミッドを直接見る事によって何かを感じるだろうな、と思うのです。

人類がそれを作ってきたのは間違いないし、色々な記録も残っているし、大体このくらいの時期に作られたという事も分かってます。

最近もどんどん発掘されてきて色々な事実が分かってきている中、まだまだ謎はもちろん多いと思うのですが、それを生で直接見てみたい。できれば下の方でもいいから触ってみるたい。そうする事によって「自分は何かを感じるのではないか」と思うのです。

では、その「見てみたい欲求」は何なのかと考えてみます。そうやって考えてみると、小学校5~6年生ぐらいの時に図書館で、色々な世界各地の巨石文明の写真集のような本を読み漁っていたことを思い出しました。それで、「そこが原点かもしれない」と気が付きました。

その写真集を見て、家に帰って地球儀を回しながら、「この場所だな」「日本からはこうやって回っていけば行けるのか」という事を頭の中でイメージしていた記憶があります。

あとは、小学校5~6年生から中学校1~2年生ぐらいまでのことですが、あるテレビを見ていました。番組は全く覚えてませんが、NHKのドキュメンタリーの中で「南米の巨石文明」「エジプトのピラミッド」などの特集があり、それをかじりついて見ていました。

その頃、日本史・世界史といった歴史を学び、どういう風に人類が進化してきたのかを教科書の中で学んだものを、「何千年も前の人がこういう建造物を作っていた」という事実がその巨石文明でわかるという所に不思議な魅力を感じていました。

おそらくここが、「エジプトのピラミットを直接見に行きたい」と思ったことの原点です。

「ピラミッドはいいぞ、すごかったんだぞ」という風に、誰かに刷り込まれた価値基準ではなく、自分の価値観、Want toでいずれピラミッドを見に行きたいなと思っているのです。

このように、「やりたいこと」の原点を探っていただき、その価値基準がどこからきているのか(本音で自分がやりたいことなのか?他人から刷り込まれたものではないのか?)を探ってみて下さい。

自分自身、ある自己啓発本に出会って「やってみるといいよ」という事で100個のやりたい事リストを手帳に書き留め、時々眺めていたのですが、それだけではなかなか動きませんでした。

そんな中でこのコーチング理論、苫米地英人博士とルー・タイスに出会って、やりたいことリストをそのままゴール設定していけばいいと思い、ゴール設定シートにしていきました。

そうする事によって、いきなり動き始めたという経緯があります。

まずは「やりたい事があるかどうか」という所がすごく重要です。

そして、そのやりたい事というは、「自分が本当にやりたいことか?本音で自分自身の価値基準か?他人から刷り込まれていないか?」ということをチェックしてみて下さい。

ここで、ブリーフシステムの基準が自分で作ったものか、外側から刷り込まれたものか、洗脳されてないかどうかをきちんとチェックしてみましょう。

我々は前頭前野で人間らしい抽象度の高い思考ができるわけですが、実は「爬虫類脳」と言われるように、「生命体としてDNAに書き込まれたゴール」もあります。

もちろんそれは「種の保存」です。

例えば、食べたい、寝たい、異性にモテたい、みたいなことです。

そういうものが「やりたい事リスト」の中に入っていたら、「爬虫類脳が書かれている」と自分で吟味できるようになって頂きたいのです。

決してそれは否定する事ではないのですが、これは抽象度が低い、これは抽象度が高いなというのを自分自身で見極めてみて下さい。

まずは、抽象度関係なし、色々な制約を付けずに「やりたい事リスト100」を考えてみる。

その上で、自分自身の価値基準・ブリーフシステムを前提としたその「やりたい事」というのは、

・本当に自分自身のやりたいことなのか

・それとも何か刷り込まれた価値基準でそう思わされているだけなのか

というのを吟味してみた上で「そこからゴールを考えてみる」という事をしてみて下さい。

② ゴール設定の基本について

「自分の残された人生という時間をどのように活用するか」というのがゴール設定です。

もちろん「なりたい自分になっていく」という言い方でもいいのですが、特に苫米地英人博士とルー・タイスから学び(自分自身もマスターコーチさせて頂いていますが)という意味では、やはり「抽象度の高いゴール」があって初めてコーチング理論の実践なのです。

単なる金儲けのためにコーチング理論を使うのは、あまりお勧めはしていません。

という事で、ぜひ抽象度という概念をしっかりとここで学んで頂きたいと思います。

まず抽象度の話をする前に、「現状の外側」についてお話しします。

現在の我々は「現状のコンフォートゾーン」にいます。


先ほどの「種の保存」「爬虫類脳」的なゴールは、この「現状の中」に入っています。

・安全な生活を続けたい

・今日も安心して明日も安心して生活していきたい

・現状維持

我々には、これが強烈に刷り込まれています。

この爬虫類脳は何もしなくてもゴール設定されています。

それは認識した上で置いといて、人間らしい、抽象度の高い前頭前野での思考でゴールを考えていく事がポイントです。

これは皆さん学んでいると思いますが、ゴール設定は現状のコンフォートゾーンの外側、高い所に設定して下さい。

ゴールを設定した瞬間に達成方法が全く分からないぐらい高い方がいいです。

現状からかけ離れていればかけ離れているほどゴールからエネルギーが出てきます。

言い方を変えれば、ゴール設定は「やりたい事」「Want toである事」と「現状の外側」なので、

・やりたいけど、やってこなかったもの

・もう1回、残された人生の時間の中でやってみようかというもの

こういったエネルギーを出すタイミングになるということです。

もちろん、今言ったように

「Want toである事」「本音で、本気で、心の底からやりたい事」ではないと動かないのです。

・人から言われた事

・これやったらカッコイイかな

・これやったら皆から賞賛されるかな

・SNSに投稿すると「いいね」ボタンをいっぱいクリックされるかな

そういうレベルだと動かないのです

「誰かから評価されたい」なんて関係なしに、本音で自分自身がやりたいこと、心の底から達成したい事をゴールとして設定してみてください。

あとは「バランスホイール」です。

苫米地英人博士の本や「コンフォートゾーンの作り方」に出ているので、ぜひ参考にして頂きたいのですが、

仕事、キャリア、ファイナンス・お金というところばかりではなく、

・健康のゴール

・家族のゴール

・社会貢献のゴール

・一生学んでいく生涯学習のゴール

・趣味のゴール(大切です)

そういった様々なカテゴリー(これも自分自身で作っていい)に、1つか2つぐらいのゴールを考えてみるという事です。

10個ぐらいのカテゴリーがあってそれぞれに2つあると、それで20個のゴールを考える事になります。

「やりたい事リスト100」から抜き出しながら、そして「抽象度の低い爬虫類脳的なゴールは除きながら」になると思います。

入れてもいいのですが、抽象度の高いゴールの方がどんどんエネルギーが出てきます。

③ ゴール設定と抽象度

では次に「抽象度の高いゴール」について説明します。

そのゴールを達成した時に喜ぶ人や、利益を得る人の人数が多ければ多いほど、抽象度が高いゴールという事になります。

ゴールを達成した時に自分だけが嬉しい、自分だけ利益を得るようなゴールは抽象度が高いゴールとは言えないでしょう。

例えば、「家族全員で世界一周旅行してみる」というゴールを設定するとしたら、それは人数が増えるので、自分1人の時よりは少し抽象度が高いといえます。

更に抽象度を上げていき、「自分は東京都知事になって、東京都民1300万人全員の利益に繋がる都政を実現する」というゴールだと、いきなり喜ぶ人・利益を得る人が、1000万人を超えるわけです。

「総理大臣になって1億3千万弱の日本人全員が利益を得るような政治をしていくんだ」となると、それだけの抽象度になります。

「いやいや!国連に入って世界的な活動する」

「70億人を超える全人類が利益を得るようなゴールを考えてみる」

こうなると世界中の人たちが利益を得るようなゴールを追いかける事になります。

これが抽象度が最も高いゴールです。

70億人が利益を得るようなゴール」を考え、

・自分自身は何をするのか

・そのゴール達成のために何をするのか

・それが心の底からやりたい事で達成したらワクワクするか

という事を考えてみて下さい。

次に、より多くの人がハッピーになってみんなが笑顔になり、自分もハッピーになっていくゴールを、バランスホイールの「どこのカテゴリに入るか」を考えてみます。

もしかしたら、全てのゴールの上にくるゴールになるかもしれません。

例えば、最も高い抽象度という意味では、「70億人が全員がハッピーになるようなゴール」という事で、

苫米地英人博士とルー・タイスのお二人は「世界から戦争・差別・飢餓をなくす」というゴールをそれぞれ設定して活動していたのです。

だからお互いに出会った時に、それを確かめ合って、

「じゃあ一緒にコーチングを広めよう」

「世界から戦争・差別・飢餓をなくすゴールの実現のためにコーチングを広めていこう」

という事で、このお二人がタッグを組んだという事なのです。

自分自身は、そこに共感しました。

自分自身は非常にハードな職場ばかりで働いていました。

今思えば全てブラック企業という感じで、よく体がもったなと思います。

終電で帰るのは当たり前、終電を越して深夜タクシーで帰る事もよくありました。

土日も仕事漬けで、よく倒れなかったなと思うぐらい仕事していました。

29歳の時、会社ではパワハラが横行していました。

複数のプロジェクトが動いている中、同じフロアの別なチームで、若い社員から苦しんで、うつ症状が出て出社できなくなるといった事が、頻繁に起きていました。

会社の組織の論理が優先されて個人がしわ寄せを食らい、それが一番弱い若者に来る。そして若者が苦しい状況に追い込まれるという状況でした。

「何かおかしいな、一体何なんだろう」と思ったのですが、それでも会社はちゃんと回るのです。

またネットで調べれば、日本人の労働生産性の低さ、・先進国の中でも数値から見ると非常に低い幸福度ランキングの順位、こういったものがあります、

「これをなんとか改善する方法はないのか」と思っていたところ、29歳の時に、朝起きたら天から「人生のミッション」としてあることが降ってきたのです。

それは「世の中から差別と偏見といじめのない世界を作る」こと、

そして「正直者が馬鹿を見ない社会にして行く」という事です。

当時は「ミッション」と言っていましたが、今から思えば「ゴール」です。このゴールを29歳の時に決めました。

このことを言ったのは、親友1~2人ぐらいです。

「だから何だ」と言えばそうですが、少なくとも自分は、自分がプロジェクトリーダーであれば、

・全員がハッピーになる

・きちんと仕事したら評価される

今の言葉で言うと

・お互いにエフィカシーを上げあうコレクティブエフィカシーの組織にして行く

こういう事を、心に誓いました。苦しい状況を一度見ていたからです。

世の中、差別・偏見・イジメが延々となくならないのを見て「何とかできないか」という事で自分なりにやってきた所でコーチングに出会いました。

そして、ルー・タイス、苫米地英人博士に出会って「あ、同じゴールだ!」と思ったのです。

当時の自分のゴールに「戦争」という言葉は入っていませんでしたが、「世の中から差別と偏見といじめをなくしていく」というゴールを苫米地博士に話した時に

「国と国とが差別・偏見を持っていると紛争、戦争になっていくから、戦争という事も入れてもいいかもね」

と言われて、自分も「世の中から戦争・差別・飢餓をなくす」というゴールを共有させて頂いて今に至ります。

これは抽象度の高いゴールの一つの例として、皆さんが共感して頂けるのであれば、一緒のゴールとして設定して頂きたいと思います。

そうでなかったとしても自分なりに、「より多くの人がハッピーになるようなゴール」をぜひ考えてみて頂きたいと思います。

逆に言うと、抽象度の高いゴールというのは、「より多くの人がハッピーになる利他的なゴールである」という事です

コーチングを広める活動というのは、実はこの「利他的な人を増やす活動」でもあると思いながら広げています。

もし認定講座に来たいという方は、この利他的な抽象度の高いゴールをしっかりと考えて、一緒にそれを追いかけていくような仲間になって頂きたいと思います

こういうゴールの話をすると、「企業向けにもそういう話をしているのか」と言われますが、実は企業研修の中などでも、これは伝えています。

そうすると、やはりコーチングのパワーを感じて頂けるし、その裏側で聞いている社長や役員の方も「なるほどな」という事で、「企業のゴールも考えるが、ご自身の人生の抽象度の高いゴールも次々と考え始める」というよい影響が出てきます。

そして、社長が自らコーチングを受けるという企業はどんどん業績もよくなります。

抽象度の高いゴールを持つ方が率いている組織なので、どんどん結果が出ることがあります。実際に、そういう事が起きている事例もあります。

スポーツ選手にも、実はそういう話をします。

本来は「現役中の結果を出すこと」に集中するのですが、「現役後」の事も考え、自分が置かれている競技(サッカー、野球など)の中で、色々な課題を解決していく側になっていきたいという発想が出てくるのです。

そして、現役後にこういうことをやるのであれば、現役中どのくらいの結果を出しておきたいのか、そのためにもっと結果を出していこうという事で、どんどん高いパフォーマンスが発揮される事が起きるのです。

ぜひ、この抽象度の高いゴールを設定して見て頂ければと思います。

④ ゴールは一度設定したら終わり、ではない

「やりたい事リスト100」から、ゴール設定を行い、バランスホイールのことも考えてそれぞれのカテゴリーでゴールを考えてみる。

そして、全部のバランスホイールの上の抽象度の所に、最も抽象度の高いゴールを、1つか2つぐらいは考えてみて頂きたいなというのが今回のワークとなります。

今後も色々な話をしていきたいと思うのですが、このゴールから全てがスタートします。ゴールがあって初めて認識が生まれるのです。

ゴール設定は、自分のブリーフシステムの中の重要性を並び替える作業でもあるので、これは一回きりで終わりません。

というのは、一回ゴールを設定し、コンフォートゾーンが移行すると、また新しいゴールが見えてくることになります。

スコトーマが外れると、また新しい情報が入ってくるのです。

「こんな世界があるのか」「こういう事もできるのでは?」という風に、また新しいゴールが出てくるのです。

だから、ゴールは常に更新していく、新しいゴールを見つけたら加えていくという事を、ぜひやって行って頂きたいなと思います。

くり返しになりますが、「ゴールがあって初めて認識は生まれる」のですから、

ゴールを現状のコンフォートゾーンの外側に設定する事によって初めて、

「スコトーマが次から次へと外れていく感覚」が出てきます。ここは押さえといて頂ければと思います。

これはやれば分かると思うのですが、本当に世の中の見え方、感じ方が変わってきます。

「より多くの人がハッピーになるようなゴールって何だろう」ということを考えるだけでも、心の中が温かい感じになってきて、エネルギーがどんどん出てくるという感覚です。

これは皆さんお一人お一人で考えて頂きたいし、体感して頂きたい所ですが、自分自身はそういう事をすごく感じてきています。

このワークをやって頂いたコーチングのクライアントの皆さんから、

・抽象度の高い視点が取り込まれました

・温かい気持ちになりました

・殺伐とした社会ですが、それを変えていくエネルギーを感じる事ができました

という感想も頂けています。

ぜひ「より多くの人がハッピーになるようなゴールって何だろう」と考えるワークをやって頂いた上で、100個のやりたい事リストからゴールを考えてみて下さい。

ゴールは、現状の外側でありWant toであること、そしてバランスを考えながらそれぞれのカテゴリーで設定して下さい。

そしてなんといっても、重要なのが「抽象度の高いゴールを考え続ける」ことです。

ここがやはり苫米地式、ルー・タイス式の中で、とても重要な点なので、ここは忘れずにやって頂きたいと思います。

ゴールは少なくとも20~30ぐらい考えて頂ければと思います。

「ゴールを10個設定しました」でも相当エネルギーが出てくる方もいると思いますが、少なくとも20個ぐらいは考えてみて頂ければと思います。

もしバランスホイールの考え方が分からない方がいたら、「コンフォートゾーンの作り方」を手元に持って該当のページを見てみ流ことをおススメします。

数は決めなくてもいいかなと思います

「10個決めました」でも相当エネルギーが出てくる方もいると思いますが、

「各カテゴリーに2個」で20個は考えられると思うので、少なくとも20個ぐらいは是非考えてみて下さい。

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