
つい他人と自分を比較して落ち込んでしまう人
「コーチングを学び始めて昔よりは自己肯定感が上がりましが、つい他人と自分と比較して、些細なことで落ちこむ癖がなかなか直りません。周りに振り回されず、エフィカシーを高めるために何から始めたらいいでしょうか。」
こんな質問をいただきました。
自肯定感を下げてしまう癖をなくすための方法を紹介します。
エフィカシーが下がってしまうことに悩んでいる方はぜひ読み進めてください。
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エフィカシーと他人評価は全く関係ない

コーチング理論は学んで実践していると思いますが、エフィカシーについて、今一度、確認してみていただきたいと思います。
エフィカシーは「ゴール達成における自分の能力の自己評価」のことです。これを徹底的に高める必要があります。
自己能力の自己評価なので、他人評価は全く関係ありません。この所をもう一回確認してみていただきたいです。
他人評価を気にするとか、他人に認められたいというのは自己承認欲求です。自己承認欲求と、エフィカシーとは切り離して捉えて下さい。
エフィカシーというのは、他人評価は全く関係ありません。自分の未来のゴールに向かい、「必ず達成していく」という強い思いだと理解することです。
他人評価だと、自分の過去や過去の自分の実績しか見てくれません。
「こんなゴールを目指しています」と言うと、「そんなの無理だよ」と言ってくるドリームキラーというのは、あなたの過去しか見ていません。だから、未来のゴールに対して「やめておいた方が良い」と言ってくるのです。
コーチングを学んでいる人であれば未来思考だと思いますが、我々の周りにいる人たちは、まだまだ過去思考の人が多いです。そういった過去思考の人たちが、あなたの評価を下げてくるということが起きてきます。それをしっかりと見極めていった上で、他人評価と自分のエフィカシーを切り離していって下さい。
エフィカシーは自分の能力の自己評価です。
そして、未来のゴールに向かいそれを達成していくと信じる力であるということを、もう一度確認してみて下さい。
競争や比較の概念をなくしていくための考え方

この相談の内容で「他人と比べてしまいます」とありますが、比較や競争の概念というのは、これからは持たない方が良いです。
それは、このコーチング理論の中にもしっかりと組み込まれています。
例えば、アファメーションを作るにあたり11個のルールがあるのですが、その中に「比較は不要、比較をしないようにしましょう」ということが書かれています。
ルー・タイス式でも苫米地式でも、最新の科学的な根拠のある、このコーチング理論の中に「他人に振り回されない」「競争や比較の概念を持ち込まない」という考えがあるのはとても重要なところです。
とはいえ、自分自身もこの理論を学び始めたときは、「競争や比較は不要」と言われても戸惑いはありました。
なぜなら我々は競争社会に生きているからです。
子供の頃、学生時代であればテストの点数をつけて競争していたし、社会人になってからは、ビジネスの現場で売上や成果を求められ、その中で他人との競争を仕掛けられるからです。そういう社会になっているからです。
でも今はこのコーチング理論をしっかりと学び、実践していく中で、比較はエフィカシーをエフィカシーを下げる方向にしかいかないとわかるようになりました。
自分と誰かを比較する時、だいたいは自分よりも良い状態にある人を見つけて、「あの人と比べたら自分は出来ていない」と言って自分の評価を下げてしまう。
こうやって自己肯定感を下げていくことが、エフィカシーを下げてしまうということにどうしても繋がってしまいます。
例えば、世の中にある標準値みたいなものもそうです。
年代別の平均年収とか、そういうものを見て、自分が平均より下だったら、自分は駄目なんじゃないかという感覚になってしまったり。
調べてみるとネット上には色々なデータが出てくるので、そういう標準値とかを調べては「自分はそこに到達してないから駄目だ」とエフィカシーを下げる方向に行ってしまう。
これは全く無意味なことです。
エフィカシーを高めていくなら、他人との比較とか競争とかっていう概念は本当に排除していく必要があります。
「じゃあ、会社の中で同じような業務、同じような昇給昇格の給与体系で仕事をしている中で、どんな発想をすればいいんですか?」
という問い合わせも来る訳ですが、それでも競争という概念はもう外していくことです。
抽象度を一つ、二つ、高めてみて下さい。
「この会社で自分は給料をもらいながら、知識やスキル、経験を積み上げることにより、次のキャリアに向けてプラスになることを学んでいるんだ。」
「自分の価値を高めることができているんだ」
こういうふうに捉えてやっていくと良いです。
今は転職が当たり前の社会になりました。
そういった意味では、その会社の中で競争するというよりも、その会社の環境の中で得られるものは全部吸収していくと考えてみて下さい。
そうすると、例えば転職をした時に、前の会社で身に着けた知識やスキルや経験値が次のキャリアで活かされることになります。そういう抽象度で考えてみるといいと思います。
ゴールから見たときに、どういう発想で仕事をすればいいか?を考えてみると、競争の概念がない方がいいです。
できる同期の社員がいたら、競争して関係性が遠くなるよりも、逆に仲良くなって「どうやったらそれができるの?」聞いてしまった方が良いわけです。
実際、そのスキルが自分の中に取り込まれて、成果が上がれば、それはそれで良いことでしょう。教えてもらってたことを、どんどん自分の中に蓄えていくことによって自分の成長も早まります。
先輩、同僚など、色んな人からそういうノウハウを積極的に学ぶ。もちろん後輩からも学べることもあると思います。そうやって、どんどん吸収していけば、人はどんどん成長できます。
そういう形で自分自身をゴール側から見て、いかに今の環境の中で成長させることができるかを考えてみましょう。
そうすると、本当に競争の概念はない方がいいと気づくはずです。
逆に仲良くなった方がいいという考え方に自然となってくるはずです。
是非、この競争や比較の概念は無くしていきましょう。
ゴール達成に集中することで他人は気にならなくなる

あとはゴールをきちんと設定出来ているか確認をしてみて下さい。want toのゴールを設定し、そのゴールに向かって毎日色んな活動をしていれば、「あの人がうまくいってるな」とか、「あの人、最高にやってるのに自分は駄目だ」というような、他人と比較して悩む時間というのは、恐らく無くなってくると思います。
自分のゴール達成に向けて、これをやろう、あれをやろうと考えたりするでしょう。
これは上手くいった、これはなかなかうまく行かない。上手くいかないなら、どういう課題があるんだろうか?ということをずっと自分の中で検証しながら、集中して考えたりするわけです。
そうすると人のことは、そんなに気にならなくなると思うんです。
そういう感じで、是非、ゴールをきちんと見直してみて下さい。ゴールを常に考えながら、ゴールに向かうために自分は何をやるのかを考えてみる。
そういう生活になってくると、他人がどうだというのは無くなってくると思います。
ゴールにロックオンしている状態を作ると、ゴール達成にプラスに働く情報がどんどん入ってくるようになります。
その時に、他人と比較してエフィカシーが下がるような情報は入ってこないはずなんですよね。
だから、そういった意味でも、現状の外側のwant toのゴールが設定されているのかを、もう一回見直してみていただきたいと思います。
そして、毎日ゴール達成に向かって自分は何をやっていくのかということを常に考えることをやってみて下さい。
ゴール達成のイメージを常に考え続けることによって、達成方法が情報として入ってきます。それを見つけては、これをやってみる、あれをやってみるというようにチャレンジをする毎日にしていって下さい。
そういったチャレンジをし続けているという日常の中では、恐らくネガティブな比較してエフィカシーが下がるとか、そういうことはどんどん消えていくと思いいます。
このことを、今一度見直してみることをおすすめします。
ということで、是非このコーチング理論をしっかりと学んで実践する。そして、それを更に一歩深めてみていただければ、良いと思います。