コーチングについて ゴール設定

コーチングがあやしくない理由【定義・開発者などを紹介】

2021年5月19日

これからコーチングを実践したい人
「コーチングって、本当に学んで実践すると変われるのだろうか?そもそも、コーチングってどういうものなのか知りたい。」

こんな疑問にお答えします。

本記事を動画で見たい場合はこちらをチェックしてみて下さい⬇️

① 「コーチング」の定義

本記事では、コーチングについてベースとなる所を確認してみたいと思います。

「コーチングって、本当に学んで実践すると変われるの?」
「怪しいんじゃないの」

と言われる事もまだまだ少なくないかも知れません。

元祖コーチのルー・タイス氏が、1971年にコーチングの会社「The Pacific Institute」を立ち上げ、今年で50年目になります。

ルーは2012年に亡くなってしまったのですが、我々は苫米地英人博士と共に、ルーの思いと理論体系を受け継いで、しっかりと広げる活動しています。そういう意味では、今年2021年は、ルー・タイス氏がコーチングを広める活動をスタートしてから50年目なのです。

毎年を磨きをかけてきた科学的な根拠のあるコーチング理論なので、我々は誤解のないように伝えていく使命があると思うので、振り返ってみたいと思います。

変革の事例

自分自身2009年にルー・タイス氏と苫米地英人博士からコーチングを学び、「人生が激変した」というレベルで変革しました。

これは事実なので、まずそこだけ簡単にご紹介させて頂きます。

今現在、マスターコーチとして、
「苫米地式コーチング認定コーチ養成講座」
「パフォーマンス・エンハンスメント・コーチング認定コーチ養成講座」
これらの認定講座を担当させて頂いています。

また子供向けのプログラムであるPX2や、社会人向けのTPIEを広げる活動もさせて頂いています。これらは、2日間で学ぶセルフコーチングプログラムです。

PX2は、学校法人へは無償で展開しています。
自分自身はクローズド(学校の部活単位、学校単位)で開催したり、医療関係者・病院全体に導入したり、福祉施設に導入するという事で、全国から依頼を受けた時に飛んで行って、完全に社会貢献なのでお金は頂かずに、PX2を届ける活動しています。

● PX2についての詳細はこちら

● TPIEについての詳細はこちら

あとは苫米地博士とイタリア・サヴォイア家の王子とともに、世界に向けた社会貢献活動の一環として、騎士団の活動に関わらせて頂いている中で、PX2よりもう少し若年層(10歳ぐらいから小学校〜中学・高校まで)をターゲットにしたものが、「ジュニアナイト卓絶騎士養成プログラム」というコーチングプログラムです。

これはイタリア王子にも協力頂いて苫米地英人博士が開発した教育プログラムです。
それをどんどん広げていく活動もさせて頂いています。

● 「ジュニアナイト卓絶騎士養成プログラム」についての詳細はこちら

このような教育コーチングの他にも、スポーツ選手にもコーチングを届けてきています。

オリンピックに出場するような選手や、プロの世界で言うとサッカー、野球、ゴルフなど様々なスポーツにコーチングでサポートさせて頂いています。

毎年「WorldPeaceCoaching」という社会貢献イベントを開催しております。

既にチェックして頂いてる方はご存知かと思うのですが、「WorldPeaceCoaching2020」(2020年12月20日開催)にご出演いただいた特別ゲスト、野球ですと北別府学さん(元広島東洋カープの213勝の伝説の投手)、サッカーにおいては佐藤寿人選手、プロゴルフについては現役のプロゴフファーである佐伯三貴プロといった色々な方とのご縁を頂きながら、スポーツ界にもこのコーチングを届ける活動をさせて頂いております。

これまで自分自身は長年サラリーマン生活をしてきた中で、「こんな人とはなかなか出会えないぞ」という素晴らしい方々と、次から次へと縁起が繋がっています。

毎年新しい繋がりが起きていて、それは正に「人生が激変している」と言えるかなと思います。

コンフォートゾーンは完全に移行し、今は世界中を飛び回りながらコーチングを広める活動を進めています。

当初のゴールイメージなので、そういう事は何年も前からやっていますし、更に高いゴールをたくさん設定し色々なプロジェクトを動かす側になっています。

「自分が特別だ」という事ではなく、このコーチング理論は科学的な根拠がある理論体系なので、しっかりと学び、そしてしっかりと実践していくと、きちんと効果・結果が出るのです。それを伝えていく活動をしています。

「科学的な根拠のあるコーチング理論である」ということを知っておいて下さい。このことについては後ほ詳しくご紹介します。

元祖コーチのルー・タイス氏について

まず「コーチング」という言葉の定義について紹介します。

これはハンガリーに「コチ」という町があり、そこは15世紀に馬車が作れる有名な町でした。
その言葉が「現在地から目的地に人を届ける」という馬車の意味合いから、試験対策のためにオックスフォード大学で、学生の勉強をサポートする家庭教師の事を俗語として「コーチ」を呼ぶようになりました。

コーチングを検索すると色々な人が出てくるのですが、ルー・タイス氏はシアトルで、1971年に「The Pacific Institute」というコーチングの会社を設立しました。

1971年からずっとコーチングを広げてきたという意味では、本当に「元祖コーチ」であると言えるでしょう。
そこからルーの教え子、弟子や孫弟子が色々な協会を作り、世界的に展開して成功した協会もたくさんあるという状況です。

まずこういう経緯を認識して頂きたいと思います。

ルー・タイス氏の功績はとても大きいのですが、ご自身で自慢めいた話をする方ではありませんでした。
実際にルー・タイス氏の講演会に参加しお会いした時の印象は、すごく人柄がよくて、あまり自分の成功話を自慢げに話す方ではありませんでした。

苫米地英人博士とルーが出会って、苫米地博士は裏側でルーのたくさんの功績について直接聞いています。
自分は苫米地博士から、ルーのエピソード、裏話をたくさん聞かせて頂いています。ルー自身は、ご自身の素晴らしい成果を決して人前で自慢したりしない人だったのです。

ルー・タイス氏は、「世の中から戦争と差別をなくす」というゴールに向かってコーチングを広めてきたのです。

北アイルランド紛争の解決に尽力した話、南アフリカのアパルトヘイト政策(人種隔離政策)撤廃に向けた活動で、マンデラ氏(ネルソン・マンデラ氏:1993年ノーベル平和賞受賞。反アパルトヘイト運動のリーダーとして1964年に国家反逆罪で終身刑となり、その後27年間獄中生活、1990年に釈放。南アフリカの大統領に就任し、民族和解・協調政策を進めた。)の裏側で活動した話など、様々な紛争地域に直接乗り込んで行って、そして解決の方向性に向かって直接的な行動をしてきました。

紛争地域に直接乗り込んで行って、「絶対解決出来るはずだ」という強い意志で、素晴らしい行動力を発揮、実際に解決していったという人物でした。

そのルー・タイス氏のエネルギーは、様々な領域に広がっています。例えば、アメリカ企業のトップ500社である「Fortune500」で62%以上にルー・タイス氏のプログラムが導入され、国防総省、つまり米軍にも導入されています。

また、NASAに導入され、アメリカの様々な政府機関にも導入されてきているという事です。

そういった抽象度の高い理論体系なので、ありとあらゆる領域で活用されてきているのです。

その裏側には何があるかというと、1971年からルーがそのコーチングのプログラムを、毎年毎年、世界トップの科学者や、心理学会のトップを巻き込んで、磨きをかけてきたという経緯があります。

謙虚なルーは、よりよいものを作るため、よりよいメソッドを持った世界トップの科学者がいれば、直接コンタクトを取って、話を聞かせてもらって、それを理論体系に盛り込み、協力体制を作っていくという事を、長年実践してきた方なのです。

だから最終的には60ヵ国、延べ3300万人以上が、ルー・タイス氏のコーチングプログラムを学んできているという事ですが、改めて確認してみても、すごい数字であり、圧倒されます。

苫米地英人博士とルー・タイス氏の出会い

2007年、実際に苫米地博士とルー・タイス氏が出会うわけですが、ルーが世界の各地域のリーダーを見つけて、シアトルに招待状を出して呼ぶわけです。その中のアジア代表が苫米地英人博士だったという事です。

苫米地博士はルーに呼ばれて、

「どんな人なんだろう?自分は「戦争・差別をなくす」というゴールを掲げて活動してきたが、米軍のコーチと何が出来るのか」

という疑問もあったとのことでした。

ですが、会ってみたら人柄も素晴らしいし、

「自分も戦争・差別・飢餓をなくすという事をゴール目指して活動しているんだよ」

とルー・タイス氏から聞いて、「価値観が一致しているし、抽象度高いゴールが一致しているのであれば一緒に協力する」という事で、ルーからのオファーに対して、苫米地博士がそれを受ける形で、「コーチングを一緒に広める活動」がスタートしたのです。

■ 苫米地博士が、ルー・タイス氏との出会いについて語ってくれた動画は以下からご視聴いただけます。

展開している様々なコーチングプログラム

「コーチング理論は今まで毎年毎年磨きをかけてきたけれども、自分も40年間大成功してきたからこそスコトーマがあるに違いない」

「最新の認知科学で見直しをしてほしい」

ルー・タイス氏は苫米地博士にそう言って、プログラムの見直しを依頼をしてきました。

そこで、一気に理論を最新化し、PX2、TPIE、パフォーマンス・エンハンスメント・コーチングというプログラムが出来上がり、我々がそれを学ぶ事ができるというのは、非常にラッキーだと思います。

ルー・タイス氏が世界中に広めてきたのは、PX2にしてもTPIEにしても「セルフコーチングプログラム」です。

このセルフコーチングのプログラムが、教室で、受講生をたくさん集めて、ファシリテーターという司会進行役がルーのビデオ・動画を見ながら、二日間で学ぶというクラス形式で広がっていきました。

元祖コーチのルー・タイスは動画を撮って、その動画で講座を通して、皆がマインドのカラクリ、マインドの使い方、コーチング理論を学んでいくセルフコーチングプログラムとして広がってきたのが、先ほど言った延べ3300万人以上が学んだというコーチングなのです。

1対1のマンツーマンで実施するセッションでは、コーチとクライアントの関係の中で、「コーチはクライアントのエフィカシーを徹底的に高める」という事を行いますが、それは実は上記のセルフコーチングプログラムの中にはないのです。

1対1で目の前のクライアントに対して働きかけ「内部表現書き換え技術」はセルフコーチングプログラムの中では学ぶ対象では無いのです。クライアントの内部表現書き換えの技術を学ぶ講座が「苫米地式コーチンング認定コーチ養成講座」と「パフォーマンス・エンハンスメント・コーチング認定コーチ養成講座」です。
これらの認定コーチ養成講座では、一対一のパーソナルコーチングの技術、クライアントに対する働きかけの技術を学ぶこたとが出来るのです。

クライアントとラ・ポールの関係を構築し、内部表現を徹底的に書き換えるための、非言語コミュニケーションの技術を学ぶ講座が、これらの認定コーチ養成講座であるということを、改めて確認しておいて頂ければと思います。

② コーチングとティーチングの違い

では、コーチングとは一体何なのか。
「ティーチングとコーチングの違い」を比較して説明することがあります。

「ティーチング」というのは我々が学校教育を受けているので分かるように、知識を学ぶものです。
知識の移転なのです。先生が持っている知識を生徒に分かりやすく伝えて、生徒は、その知識を学び、受け取る事によって、新しい知識、概念を理解していきます。「様々な領域における知識・ノウハウを学んでいく」という意味では、ティーチャー(教師)とはそういう役割です。

コーチングは知識の移転ではありません。

コーチングでは、クライアントのエフィカシーをとにかく高めます。教えることがあるとしたら「マインドの使い方」を教えます。

ここが分かりづらい所ですが、よく言われる「コーチはクライアントのコンテンツには関わらない」という事です。

クライアントが何で悩み、どんな課題を持っているか。
その内容に関わらず、クライアントのエフィカシーを高める事によって、クライアントが自分自身でスコトーマ(心理的盲点)を外していくような働きかけをコーチはするのです。

徹底的に学びたい方は「認定講座に参加して下さい」としか言えない部分ですが、1対1のパーソナルコーチングでは、コーチがクライアントのエフィカシーを高めることで、クライアントのマインドにおいて、ゴールに向かう様々な内面の変化が起きるのです。

コーチは、クライアントに対する内部表現の書き換えを行い、エフィカシーを高める様々な技術や知識・ノウハウを持っているという事です。

これが「コーチングとティーチングの違い」です。

③ 科学的根拠のあるコーチング理論

コーチングは「怪しい」と言われるのですが、上記で説明した通り、科学的根拠のある理論体系なので決して怪しくありません。

科学的な根拠があるという意味では、ルー・タイス氏の理論の中には様々なトップの心理学者・著名な科学者、
例えば全米で言うと心理学協会というのがあるのですが、その協会の会長さんの名前がずらっと並んでいるのです。

ルーがそういう方々とコミュニケーションを取って理論を作ってきた40年間の重さ、関係した科学者・心理学者のトップの方の名前を見てビビる程です。

例えば、
アルバート・バンデューラ博士は、スタンフォード大学の心理学の教授です。
この方はアメリカ心理学会会長を務めた方で、「エフィカシー」という概念については業界ナンバーワンの方であり、心理学会の中でも著名な方です。その「エフィカシー」の概念をルー・タイス氏が、このコーチング理論に取り入れています。

マーティン・セリグマン博士という方は「楽観主義・悲観主義」の研究で、ルー・タイスのプログラムに影響を与えた方です。この方も実はアメリカ心理学会の会長です。
先ほどのバンデューラ博士も、このセリグマン博士も、まさにアメリカトップの心理学会の会長を務めている方です。

カナダの心理学会の会長を務めた、トロント大学の心理学教授ゲイリー・レイサム博士という方もいます。
「ゴール設定」に関わる研究で著名な方です。

だから、アメリカの心理学会のトップ、そしてカナダの心理学会のトップが関わっている、それだけでも凄いですが、忘れてはならない事があります。

PX2やTPIEにも関わられているある方です。このルー・タイスのプログラムの様々な所で、「色々な科学者が裏側でサポートした」という事と同時に、「ゴール設定」の所で、それは書かれています。

④ ヴィクトール・フランクル博士と「ゴール設定」

ヴィクトール・フランクルという著名な心理学の博士がいます。

第二次世界大戦中、ユダヤ人だったヴィクトール・フランクル氏はナチスの強制収容所に送られるわけです。
そこで心理学者として、強制収容所の中の記録を残すわけです。
その記録は、最終的に解放された後で出版された有名な著書「夜と霧」です。

・収容所の中でどんな事が起きていたのか
・収容されているユダヤ人の方々がどんな心理的な状況に追い込まれていくのか
・様々な状況の中でどのような行動を起こしたのか

いうことがまとめられ記録されているのです。

ルー・タイス氏は、ヴィクトール・フランクル氏に直接会っているわけですが、このコーチングプログラムを開発していく中で、ヴィクトール・フランクルの「ゴール設定」の話が一番刺さったのではないかと思います。

・未来にゴールがあり希望を持てると人間は生きていける
・希望をなくすといきなり自暴自棄になり、体力が奪われ亡くなっていく

このような状況を、ヴィクトール・フランクル氏はナチスの強制収容所の中で目撃するのです。

例えば、「夜の霧」の中にこんな話が書かれています。
収容されているユダヤ人の中で、クリスマスの直前に、「今年のクリスマス後に我々は解放される」という噂が立ったのです。

「クリスマスになったら解放されるのか」
「よし、それまでみんな頑張って生きよう」

ところが、実際はどうなったかというと、クリスマス当日になっても解放されるという連絡は無いまま経過して行きます。「なんだ単なる噂だったのか」という事で、絶望感がその収容所の中に広がっていたらしいのです。

そして、その絶望感に陥った強制収容所の中にいたユダヤ人の方々が、どんどん生きる力・目的を失って自暴自棄になって、次から次へと亡くなっていく姿を目撃しているのです。

「自暴自棄になり精神的に不安定になり取り乱して、亡くなっていく」という現象を、ヴィクトール・フランクル氏は精神科医として、そして強制収容されたユダヤ人として目撃したのです。

そういう事実から、「やはり人というのは未来に希望を持つ事によって生き永らえる事ができる」というまとめの部分があります。

「ゴール設定はすごく重要である」
「ゴールが達成しそうになったらさらにゴールを再設定する」
「更にに先に、そして高いゴールを設定する」
「それが内面からのエネルギーを引き出すための重要なゴール設定だ」

こういった事を、繰り返して言うのは、この部分が根っこにあるのです。
このようなヴィクトール・フランクル氏の話も、このコーチング理論の支えになっているのです。

そういう意味で科学的な根拠もあるし、実際の様々な事例をベースとしたコーチング理論としてまとめられているのです。それを、「怪しい」「どうせそんなの学んでも変われないのでは」という事は、全くそうではないという事が、ここで理解できるはずです。

「科学的な根拠がある」というのは、ルーが毎年、全米トップ・世界トップの科学者や著名な先生にアプローチして、その話をしっかりとレクチャーを受けて学び、コーチングプログラムとして取り込んでるという事です。

このコーチング理論をしっかりと学んで思いっきり未来を変えていくという事で、ぜひ活用して頂ければと思います。とても大きなエネルギーとその迫力はこの理論から感じる事が出来るでしょう。

「コーチングとは」と言っても、まだまだたくさんお伝えしたい事はあります。
ですが、まずは、我々が展開しているこのコーチング理論(ルー・タイス式、苫米地式)というのは、

・科学的な根拠のある理論体系である
・多くの方がこれを実践して結果を出している
・米軍、NASA、アメリカの政府機関、オリンピック選手、企業の中でも導入され、豊富な実績がある

というものなのです。

しっかり理論を学んで、そして実践していく事で思いっきり未来を変える事ができるという事を、もう1回確認してみて下さい。

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